トランスワールドの表紙を飾ったね。おめでとう!!
いやぁありがとう、嬉しいよ!
バックサイドノーズブラントをメイクするまでの経緯を教えて
数年前に覚えた技なんだけれども、最近パークで練習しなおして、
いくつかのスポットで撮影したんだ。 だから自分のなかでは意識していたトリックで、
ハンドレールでもできるかなと、、まぁ以前からその技はできてたんだけど、
仲間が「それ絶対あのレールでやるべきだよ」って言ってきて俺は、マジかよ、、
って感じだったんだ。実際そのスポットにいってチェックしたのち、Dave Chamiと
合流してそこへ撮影に向かったんだ。とにかくたくさん頭の中にイメージを描いていたかな。
メイクするまでにどの位かかった?
スポットに行く前にパークでちょっと身体をならしてたんだ。
スポットについた後もフラットで滑りつづけ
汗かき出したころに、レールにチャレンジし始めたんだ。
で、アプローチ部分にヒビが入ってたからボンドで治す必要があって
30分間は待たなければならなくて、その間はただずっとスポット見つめていた。
ボンドが乾いたあと、15回位トライした後にメイクできたよ。
今の時代ってバーがとても高く設定されていて、それがいつも塗り替えられていくよね。
チャレンジ中はビビったりした?それとも18段のレールをなんてことなくやっつけちゃった?
いや、あの大きさは何回も挑戦するようなことではないよ。
自分はレールを一日中やってるようなタイプではないしね。
今も模索中だけど、自分のスタイルでスケートするようにしている。
自分越えしようとするときもあるけど、ほとんどは覚えたいトリックを練習する、
といった感じだよ。
なにはともあれ、17歳で雑誌の表紙掲載は滅多にないから嬉しかったんじゃない?
まさか表紙に載れるなんて思ってもみなかったから、本当に光栄なことだったよ。
それを知った時には本当に驚いたよ。
誰が教えてくれたの?
えーと、カールワトソンがメイクした2週間後に連絡してきて、
「カバーに載せたからさ」って言ってきたんだけど、いつも聞くセリフだから
なんのことか不確かで、でもすごく嬉しかったことを覚えている。
LRGのスケートツアーに1週間ほどいってたんだけど、彼らが、
「誰がTransのカバーに載ってたか知ってるか?」
って聞いて来たんだ。彼らが教えてくれたんだよね。
その雑誌を初めてみたのは、フォルサムのPLAだったんでしょ?
そうだよ。
そこってローカルのスケートショップなんでしょ?
そう、別にそこからスポンサードされているとかじゃなくて、
ホーミー達はそこのために乗ったりしてサポートしたりしているといった感じかな。
まぁ地元の奴らのほとんどが関わっているんじゃないかな。
たくさんのヘビーヒッターが周りにいるんだけど、ブルー・ターナーとか
ミカ・アダモブとか、もう本当すごいよ。みんなどんどんなってきていて、
ブルーやミカはまちがいなく成長株だね。
その中で誰が一番すごい奴になりそう?
うーん、ブレーク・パーシーかな。
やつのスケーティングはエグイよ。 笑
そうだね、座って一日中みてられるくらいあいつはヤバいよ。
一日中みてても飽きない滑りをするよね。
それに彼は楽しんでスケートしているのがわかる。
そうだね、魂でスケートしている感じだよ。
もしブレークと同じ時間にパークへ訪れたとしたら、
彼が帰ったあとからスケートをしはじめる。
LRGとOFFICIALのツアーはどのくらいの期間中国に行っていたんだっけ?
自分とロドリゴTXは1ヶ月滞在していたよ。正確に言うと一ヶ月から
一日ひいた期間かな。長かった。
ホームシックになったりした?それとも楽しめた?
帰る頃にはもう十分かなーと感じてたけど、とても貴重な経験ができたと思ったよ。
海外でのツアーはそれがはじめて?
いいや、6ヶ月くらいまえにLakaiのツアーで日本に行ったことがある。
だけど3日間だけだったんだよね。だから今回の1ヶ月間はシリアスな経験だったよ。
中国のホテルでお化けがでたって話をきいたけど、きかせてもらってもいい?
そうだったんだよ。ホゼロホと同じ部屋だったんだけれども、それは最後の日で
ホゼは外出しててひとりで部屋にいると思ったんだけど、シャワールームからガサガサ
と音がしたので、あれっ、みたいな感じで 、誰もいないと思ってたから。
そしたら"がたん”って音がして、誰かシャワー浴びているのか?と確認してみた。
ベッドに座ったままで回りを見渡すと、ホゼが普通にベッドの上に座ってて、、、
まじでびびったよ。 で二人でバスルームで一体何がおこっているんだ?
みたいな感じになって、起き上がって2人で見に行ったけど、誰もいなくて、
ゴミ箱もなんともなかった。でもその音はだれかがゴミ箱を倒したみたいな音がしたんだよ。
ベッドに戻って20分後くらいかな、様子を伺っていたんだけれども、
いきなりテーブルに置いてあったペットボトルが突然転げ落ちたんだ。
ビックリしてたら、突然コンビニの袋が浮いて部屋の角まで動いていった。
エアコンもついてなかったし窓も閉まっていて、どこからも風は吹いていなかった。
あのビニールとペットボドル、ゴミ箱に、、、やべぇってなってすぐさま持ち物を
バッグに詰め込んで部屋を出たよ。そのときは夜中の3時だった。
階段をおりてロビーへいったけど、中国語が話せなかったから新しい部屋を
得るのに1時間もかかったよ。ほんとヤバくて鳥肌もたった。あんときはまじで焦ったよ。
ちょっと話を戻すけど、オーガニカに加入してからどのくらい経つ?3年くらい?
たぶん3年目かな?自分がコンテストに出場したとき、カールワトソンはジャッジだったんだ。
優勝出来て、その時に彼が声かけてくれてフッテージとかある?みたいな感じで話が進んだんだ。
加入してからはしばらくフローで、その後チームメンバーの彼らとたくさん滑っているよ。
それはよかった。チームメイトとはうまくやれてるの?
とてもいいよ。みんなヤバいしね。大きいチームって感じではないけど、
みんなの距離が近いってところがいいね。
近々オーガニカでツアーをやったりする?
ツアーにはこの前行ったばかりなんだ。KAYO全体のブランドが集まったツアーが先月あったんだよね。
近々のツアーの予定は今の所無いけれど、Wakerと何かやろうかって話をしているところなんだ。
ロイヤルとラカイについてはどうかな?どういう感じのチームなのか教えて?両ブランドとは同じ時期ぐらいに契約したの?
そうだね。まあ同系列の会社だし、ほとんど一緒に考えられるかな。
当初はショップ経由でDVSのフローとしてサポートされていたけど、
そこは自分にとって初めてサポートしてくれたとこなんだ。
それからカールが声をかけてくれて「リックハワードとサムスミスと話したんだけど、
彼らはいい友達で、マイルスのトラックスポンサーはどうなってる?」
って聞いてきたと教えてくれた。あのとき確実にトラックのスポンサーはほしくて、
それに加えて彼は彼らはシューズもどうかと聞いてきていることを伝えてきた。
その時はビックリして、え~っ!?って感じだった。DVSがついてたからね。
でもこの機会は逃せないなって、まあDVSとはそんなに深い関係ではなかったし、
ただのショップフローだったから、誰かを知ってたわけでもなかったし、リックと
サムが俺にスポンサーしてあげたいってきいたら、それはもういくでしょ、みたいなね。
その後LAKAIで何度かツアーにいったんだよね?
そう。去年は3回位チームと一緒にとツアーにいったよ。
フィルマーのサム・ニューマンの家に泊めさせてもらって毎日スケートにいってたな。
ラカイのツアーでは、ライダーのみんなと滑りにいけること自体が素晴らしいし、
年齢も自分と弱冠だけど近かったからよかった。
30代のスケーターがワインを求めて街に出る感じと比べるとね。
まぁまぁ、30代の人とでもワインを一緒に飲んだらいいじゃん。
そうだね、スティービーやその周りは20代前半くらいだから、
そんなに遠い存在って感じはしなかったかな。
ともかく、みんな仲良くやっていたよ。スケートボードはみんなをがっちり繋ぐ何かがあるね。
いま製作中のビデオパートはある?
うん、LRGのフルレングスパートを製作中で、クルーと一緒に撮影にまわっているよ。
自分のパートが出せたらって感じかな。
まだ若いし多少謙虚にしていなきゃと義務を感じているとは思うんだけど、
ラカイのビデオだとかトランスのカバーを達成したり、他にも本当すごいことを成し得ていているよね。
「最終的には君をプロにするよ。」そう言われたときがあったんだけど、そんなに驚かなかったかな。
ただひたすらずっとスケートしてきてたから、あとどの位でプロに成れるかは
わからないけど、可能性はゼロとはいえないかな。
いつも普通の仕事を選ぶか、プロになるのかってことを考えるんだ。
プロになることを目標にしているんでしょ?
そう。今はスケートに全力を注いでいるからね。 実際に仕事を探しているわけでもないし、
まだ17歳だし、まだそんなことを考える年代でもないよね。
プロになるってことは多分もう心の中では決めている事なんじゃない?
過去にたくさんのスポーツに取り組んだけど、何ひとつ続けられた事はなかった。
でもスケートボードは違ったんだ。親にスケートボードやりたいから他のスポーツは
やらないと伝えると、ひどく驚いていたよ。
「全てを辞めちゃうの?」ってね。自分は「どーでもいい。スケートがしたいんだ。」って言ってた。
それが自分のやりたいことだったわけで、親が最初のペイチェックをみたときは
こんな感じだった。「これで食べていけるの?」
でもとにかく続けていった。母が仕事をみつけなさいって言ってたけど、
自分の中では仕事探す気はなかったし、仕事をするよりかはむしろスケートって感じだった。
その一年後、ペイチェックをみて正直安心はしたな。
十分って程ではないけど、好きな事をしてお金がもらえるということは
幸運だし大変なことでもある。自分はそっちの道を選んだんだ。
みんながみんなできることではないよね。フローやアマのライダーが
今どのようなシチュエーションかは知っているけれども、
17歳のわりにはかなり稼いでいると思うし、2時間スターバックスで
働くみたいなことを考えたらそっちの方がいい気分だよね。
そうだね。クレイジーだよ。
彼らがマイルスのキャリアをシリアスに受け止めたのはいつごろなの?
母から理解を得ることは並大抵のことではないよ。でも父はいつも自分の側でサポートしてくれた。
母もだよ。でも父は、「お前才能あるだから、絶対続けろよ!!」
みたいな感じでいつも支えてくれていた。2年くらいまえのことだったかな。
ツアーに出かけていた頃、その後のペイチェックをみせたら、
「いい感じだ。私たちはサポートしていくからね。」って言ってた。 笑
それから彼らの気が変わることはなかった?
いや全然。自分を大学にいかせたかったみたいで、、ほとんどのスポーツは経験したし、、、
マイルスの両親はその表紙をみたわけなんだけれども、、、
そう、驚かされた当日、何冊かゲットしたから家に持ち帰って彼らにみせたんだけど、、
それはもうビックリしていたよ、「雑誌のカバーに載ったの?よくやった!!」みたいなね。
学校とスケートのバランスを考えると、スケートで食べて行く為にはプロになる必要がある。
現に、決心しなければいけないことがたくさんでてくるんだけどね。
ひとまず学校を卒業して、その後時間を使ってプロになることに専念するのは
そんなにかからなかったよ。今ちょうどシニアの年が始まったよ。
去年はジュニアの年だったな。普通校に通っていたんだけれども、
一度それが始まっちゃうと、続けるのが困難だからいっそ独学するか
ホームスクールを選ぶべきだって思ってた。だから今は週に一度だけ学校にいって
学習資料をもらい、ツアーが始まったら一旦勉強をやめて、ツアーから戻って来たら
勉強を再開するという手段をとっている。だから特に勉強面で問題はでてきてないよ。
他の17歳の生活はマイルスみたいな状況ではないからね。
世界中を旅してしかも稼げているわけだから、
しかもそれが自分の好きな事だとしたら、とても良いことなんじゃない?
他の高校生たちと一緒にいってトラブルにあったことはない?
いや、学校にはたくさんの友達がいるから、ツアーとかがないときは
彼らともよくつるんでいたよ。でも今は時間を全部スケートに使っていて学校も行ってないし、
彼らとはあんまり会わなくなったかな。でも地元のパークで滑っているホーミーは
だいたい17歳だしみんなスケートの話ばっかりだから、そこら辺はうまくいっているよ。
まだスケートしてない友達と遊んだりする?それか仲間はスケーターばっかり?
何人かは以前スケートしていたやつらなんだけど、みんなそれぞれ違うスポーツを選んだよ。
でもいまでもそいつらとは仲良くできているよ。確実に2つの生活を送っているね。
パークへいって滑ってそのあとはスケートしないホーミーと遊んで、
ガールフレンドはスケートについてまったく干渉しないから、
違う事を一緒にして楽しんだりしているし、2つの世界に住んでいるって感じかな。
もうすぐLAに引っ越しするんでしょ?
そうだね。ホーミーのMIIKAとJESSEと一緒にいってくるんだ。
彼らは何年も前からその計画を持ち出していて、「マイルス、学校なんてやめて俺らと移ろうぜ。」っていつもそんな感じだった。最近はずっとそのことばかり考えていて、、
11ヶ月後に高校を卒業したあとに、多分そっちに移り住むと思う。
都会の生活をすることになるね。
はじめに学業を優先することはいいことだと思うよ。
実際プロスケーターでも自分の名前すらスペルを間違えちゃう人もいるし。
そうだね。カレッジにいかないんだとしたら、間違いなく高校は終わらせとかないと。
親もきっと同じように言うと思う
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